英語の勉強が続かない問題


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それが私には楽しくなかったから*

*リーナス・トーバルズの本のタイトルをマネしてみました。ちなみに本は読んでません。

私が英語学習で一番大事にしていること、それは継続することです。

本当は、上のひと言で終わってしまいたいぐらいですが、もう少し噛み砕いてお話したいと思います。まず、個人的な事実として、私には面白くない事を続けられないという特性があります。誰でもそうだろう何を言ってるんだ、と言われるかもしれませんが、その、あたり前のところをよく考えてみたい。

例えば、海外旅行に行く。英語が全然聞き取れないし、言いたいことが口から出てこない。よーし心を入れ替えて、今度こそ本当に英語の勉強をしよう!と決心します。本屋さんに行って、 新しい本を買います。 家にも沢山の勉強本を持ってるけど、新しいのを買っちゃいます。

リフレッシュした気持ちで取り組めるように、おしゃれなノートやペンも一緒に買ってしまいましょう。3,000円ぐらい使って大満足。明日から頑張ろう☆と思います。


様々な英語学習サイトで言われているとおり、一日10分でもいいから机に座って参考書を開きましょう。継続は力なり!あーでも今日Twitter見てないんだよな~。机の周りちょっと片付けたいな…。このCD最近聞いてないなぁ。そういえばあのバンドの新譜出たんだっけ?あ、あの人がインスタ更新してる!日中見かけたニュースの詳細ってどんな感じよ?あ、Youtubeで良さそうな英会話の動画発見!etc…

買ってきた新しい参考書は、最初の1ページか、良ければ5ページぐらいまでは頑張って読みますが、2度とその本が開かれる事はありません。 だって面白くないんだもん。オワリ。


何度、同じ事を繰り返したでしょうか。とにかく続かない。どの英語の参考書も見せ方や内容に工夫を凝らしていて、興味を引くよう努力してるなぁ(他人事)と思いますが、正直、どれも面白くない。

特に大人向けの学習本だと、TOEIC対策という面もあるのでしょうけども、話題が難しく、当然使われている単語も難しくて、内容を把握するためのハードルが高いのです。

一説によると8割の人が英語学習を挫折しているそうです。2016年の調査ですが、 DMM.com のアンケートの数字がありました。この記事によると、挫折した経験がある人が84.7%。再度取り組んだ人もいるでしょうから、8割ぐらいが妥当な数字かもしれません。挫折する人が8割!じゃあ2割の人は続けてるの?そんなにいる?本当に?と思わなくも無いですが、とにかくたくさんの人が挫折しているのは事実だと思います。むしろ高価な教材を売り続けるために、挫折するように仕組まれているのでは?と、自分の怠惰を棚に上げて、謎の悪の組織に疑いをかけたくなるレベルです。


毎日参考書を開くなんて私には無理

私には無理なのです、毎日デスクに座って参考書。そもそも会社から帰宅した時点で、やる気なんて無くなっているんです。ゼロどころかマイナスです。帰宅した後に家事や趣味など何かやってる方は、心と身体の持久力が凄いなぁと思います。私はご飯も食べずにビールだけ飲んで、顔も洗わず寝てしまいたい。

ちなみに休みの日にカフェで勉強してるふりをするのは得意です。

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NHKのラジオ講座を聞く、BBCのラジオを聞く、BBC Learning Englishを聞く、TEDを見る、ドラマ「フレンズ」を英語字幕で見る、スカイプ英会話をやってみる、中学生レベルの文法書をひととおり終わらせる。瞬間英作文に英語アプリ、発音アプリ。あれこれ手をつけてみましたが、どれも私には続ける事が出来ませんでした。


自分の脳のご機嫌をとりながら、雑に継続する

「勉強というものは忍耐だ!英語をマスターしたいなら我慢と努力をせよ!瞑想だ!運動だ!野菜1日350gだ!」というご意見もあることでしょう。しかし私の脳はそのように出来ていません。

だいたい「今まで出来なかったことを出来るようになろう」としている訳ですから、脳が苦痛を感じない訳がない。脳は苦痛を感じれば感じるほど全力でその状況を回避しようとするでしょうし、インプットの効率も格段に悪くなるに違いない。

よって、私が英語の勉強の継続に必要としていたのは 「内容に興味があって面白いと思える」 「大体理解できる、でも簡単すぎない」「何か他の事をしながらする事が出来る」 教材でした。

ちなみに、上に書いた条件は、言語学者や言語習得の専門家の方が言っていたことの半分受け売りです。英語を勉強している中でのちに知ったセオリーですが、 言われてみれば私も似たような事を考えてたなと。

世にある大量の英語教材から自分に合ったものを見つけるのは割と大変です。英語のレベルも興味も人それぞれなので、絶対にこれが良い!などというものはないと思います。自分で「今の自分に合った」教材を探すしかないのです。英会話でも、小説でも、ドラマでも、参考書でも、動画でも、ラジオでも良いと思います。もしかしたら「人(いい先生とか英語しか通じない恋人とか)」かもしれません。教材がこれだけ大量にあるという事は、自分に合ったものもきっとどこかにあるに違いありません。


多聴、 多聴 、 多聴

私にとっての「自分に合っている」判断の目安は「クスッと笑えるかどうか」です。「初めてネイティブ同士の会話を聞いていてニヤリとしてしまった」「初めて英語だけの動画を5分間見て、大体内容がわかって、しかも面白かった」「映画でのやり取りが一部分だけ聞き取れた」。そういうほんの小さな成功体験がモチベーションの維持に繋がります。

きっかけが大切だと思います。毎日やっていれば、ほんの少しずつですが、理解も興味も自分の許容範囲も広がっていきます 。 私の場合、きっかけとなったのはある英語のポッドキャストでした。1年間、毎日最低1時間は欠かさず聞いています。勉強の為というより、最も楽に愉しめる娯楽だからです。耳で聞くだけなので目は疲れないし、イスに座ってる必要すらありません。


移動時間や食事の準備の時間はとても良いポッドキャストの時間です。全て集中して聞いているわけではありません。聞き流している時間帯もかなりあります。でも興味がある話題の時は自然に頭に入ってきます。日本語のラジオを聴いている時と同じです。

半年ぐらい経った頃から、別のポッドキャストにも手を伸ばしたり、 Youtube動画を見たり、少しずつ自分の「可動域」を広げています。1年前は聞いても分からなかったのに、改めて今聞いてみると、思わず声をあげて笑ってしまうぐらい面白くなっていたりすることも多々あります。つまり、多少はリスニングの力が進歩しているのでしょう。


最大のモチベーションアップ

1年間、ただポッドキャストを聴いているだけなので、未だに話すことは全然出来ません。しかし、多聴は確実に効果が出ています。

好きなミュージシャンのインタビューを聞いたら、何を話しているのか、だんだん分かるようになってきた!

私にとってはこれ以上のご褒美はありません。 1年前は1割ぐらいしか分かりませんでしたが(つまり何も分かりませんでした)、今は6割~7割ぐらいは理解出来ていると思います。ワーイ!もっと頑張ろう!!!

今のところ、英語への取り組みは、ひたすらポッドキャストを聞く事だけです。休みの日にはそれに加えて多少の文法問題を解いたり、英作文もやります。そろそろスカイプ英会話も再開しようと思っています。

自分を甘やかしつつ、面白いこと以外はやらずに、なんとかしようとするのが私の無茶な英語学習のアプローチです。このまま続けて本当に英語が話せるようになるのか?!もしかしたら20年ぐらいかかるかもしれませんが、続けていればそのうちなんとかなるでしょう!(楽観的)


投稿者: sakura_beta

生まれも育ちもずっと札幌、100%ピュアな札幌民。 2016年5月3日、突然イギリス人ミュージシャンのポール・ドレイパーさんを発見して、完全にハマり、ポールさんがツアーをするたびにイギリスまで見に行っています。 好きな食べ物はビールですが最近は1杯でも飲むと次の日に響きます。テレビは全然見ない。大体いつもひとりで行動します。ポールさん以外の音楽をほとんど聞かないので、洋楽の話をされても分かりません。 たまにイギリスに行くため、やむを得ず英語の勉強をしていますが、この間イギリス人に「Your English is so very terrible.」といわれました。soとveryって一緒に使ってもいいんですね!どうもありがとう。

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