初イギリス、初ひとり海外、最初の夜


空港からホテルへ

2017年9月、初めてのひとり海外旅行。東京からロンドンに向かう飛行機の中は、日本人のCAさんや日本人客がいっぱいで、国内気分でいられます。でもヒースロー空港に着いて「行ってらっしゃいませ」という日本語に送られながら飛行機を降りると、そこからはついにひとりです。

ヒースロー空港名物、大行列の*入国審査では、滞在目的と滞在場所、旅行期間は聞かれるかなと予想していたのですが、「現金をどのくらい持ってますか?」の質問は全く想定外で、シドロモドロ。が、答えようとする意思は認められたらしく、入国官が無表情でスタンプを押してくれました。ずいぶん厳しいと聞いていた割には比較的あっさりと通して貰えたかも。

*確かこの時は1時間ぐらい。これでも早い方。


ヒースロー空港の入国審査については、2019年5月からICチップのついたパスポートを持っている日本人観光客は自動化ゲートを通れるようになったそうです。ありがたい!日本国のパスポートのブランドを作り上げた先人の皆さんに感謝です。次回からは待ち時間無く、プレッシャーからも解放されて楽になります!それにしてもここでもICチップ…夢でうなされそう


さて、ここからホテルに向かいます。謎の流れで地下鉄のワンデーカードを入手したので、あとは地下鉄に乗るだけ。空港からその日滞在するホテル最寄りのKings Cross St. Pancras駅までは、地下鉄のPiccadilly Lineで乗り継ぎなし、約1時間の道のりです。


余談ですが、さすが世界中の人が訪れる大都会、ロンドンは交通機関の表示がとても行き届いていてわかりやすい。地下鉄、鉄道、バス、どれもみんな東京よりもずっと使い方が簡単だと思います。

ロンドンに限らず、イギリスでは落ち着いて案内表示をしっかり見ていれば、行き先を間違える事はほとんどない…かな?でもロンドンのCircle Lineだけはちょっと苦手です。同じホームに違う行き先の電車は入れないでプリーズ!


Kings Cross St. Pancras駅

地下鉄から眺めていると、ちょうど日が暮れる時間帯で、 外がだんだん暗くなってきました。地下鉄の中は完全に多国籍。私の不安は募るばかり。到着したKings Cross St. Pancras駅周辺は、地方からの鉄道と地下鉄駅が集合する巨大な場所でした。帰宅する人の流れに逆らってホテルを目指します。

9月の夜の冷たい小雨が降る中、ヒサシや屋根もない路上で寝ている人もそこここに見かけます。駅周辺の歴史のありそうな威圧感のある立派な建物と対照的です。


そこら辺の建物がザ・大英帝国の威光で常に威圧してくる

事前にGoogle Street Viewで周辺の様子は把握していたので、スムーズにホテルに到着。ホテルのドアに近寄ると、にこやかなドアマンが荷物を持ってレセプションまで案内してくれます…イギリス人に初めて笑顔で接してもらったかも!


ホテルのチョイスは失敗のような嬉しいような

最初のホテルのチェックイン…は、実は失敗でした。ただでさえ容赦ないスピードで説明を受けて理解度3割ぐらいのところに、最後に「朝食はどうしますか?」と聞かれ、「食べます」と言ってしまったのですが、これが失敗です。特に朝食券などをくれるわけでもないので、どうしたら良いのか分からず、結局朝食を食べませんでした。が、後日しっかり料金は引かれてしまいました。

これはもうコミュニケーション出来なかった自分が悪いので仕方がありません。分からなかったら恥ずかしくてもちゃんと聞き返すんやで(未だに出来ない)。イギリスではどうやら日本と違って、朝食会場に行って部屋番号をスタッフの人に言う方式のようです。控えとか朝食券はありません。


最初のひとり旅ということで、この2017年の英国旅では、総じて高めのホテルを予約していました。そしてこの初日のロンドンのホテルとは確認したい事もあり、事前にメールのやり取りをしていたのです。その中で「ロンドン初めてなので楽しみにしています!可能な範囲で眺めのいい部屋だと嬉しいです!」とか確かに書いたんですが、実際チェックインして指示されたフロアに行ってみると、なんとそこは最上階。

廊下のつきあたりには一般客が入れないような大きな扉があり、その先は特別フロアのようです。私はその手前でしたが、それでも充分広くて立派なお部屋。身の置き所がない。ワガママ言ってほんとスイマセンでしたありがとうホテルの人。


もしかしてひとりで泊まったらアカン部屋じゃないだろうか。

とにかく窓の外の眺めが素晴らしいのです。はるか彼方まで広がるロンドンの夜景。全体的に光が暖色系でした。建物の色のせいでそう見えるのかな。カーテンを閉めるのがもったい無くて、寝るまでずっと開け放しにして過ごしました。


人はなぜ紐を引っ張ってしまうのか。そこに紐があるからです。

おしゃれすぎてどうやってトイレを流すのか分からなくて、とりあえず眼の前にあった紐引っ張ったらフロントから電話来ちゃったよね。一応お約束だからやっておかないと。


とにかくホテルにチェックイン出来たので、少なくとも2日間は屋根のあるところで眠ることが出来ます。ホッとしてやっと実感がわいてきました。

高校生の頃、The Clashが好きで、Portobello Marketとか、Brixtonとか、どんなところなんだろうな〜いつか行けるのかなぁと妄想してたあの「ロンドン」が今、目の前に!Joe Strummerが生きているうちに来たら良かったなぁ。でも、今更だけど私、本当にロンドンまで来ちゃった!


Scala London

大好きなミュージシャンについては、ネットでは毎日欠かさず情報をチェックしていましたが、本当に実在するのか実感が全然なかったのです。ロンドンに居るってことは、同じ街の空気を吸ってるってことに…わーどうしよう!しかも明日は実物ががががががggggg!キャーーーー!

この時点で夜の8時ぐらいだったでしょうか。ちょっと危ないかもしれないけど、でも、明日のライブの会場を見に行っちゃおう!あと、出来れば何か食べるものを買ってこよう!

ホテルから会場までは小雨の振る中、 歩いて10分ほどだったかと思います。後にライブ版が発売される事になる、あのScalaです。駅から歩いて10分もかかりません。夜8時ごろだったので、多分誰かのライブ真っ最中。明日はここで自分がライブを見るのです。感無量!(まだ始まってない) とりあえず写真。


はーるばる来たぜロンドン!

で、確か駅のお店でサラダを買った。店員さんがニコリともしなくて怖くて。で、駅の中で他の場所にM&Sを見つけて、ビールとフルーツを購入。ビールは種類が沢山ありすぎて未だに何がなんだか分かりません。

そして「明日はご飯も絶対 M&Sで買おう(店員さんさっきより怖く無さそうだし)」って思ったんだっけ。スーパーで買い物するのも緊張しすぎて苦痛だったなぁ…。この旅はこの後も全体的にひもじい感じで進んでいきます。なぜなら買い物するのが怖いから。


なんでも写真に撮っておくというのは大事ですね。豆のサラダだった。

豆のサラダとフルーツとビール。食べながらご満悦でSNSに「日本からライブ見に来てロンドンに着いた!もう明日のScalaチェックしてきたよ!」って投稿したら、 なんとアーティストご本人が「みんな明日はロンドンで会おう!」と投稿するのに私の写真を使ってくれて

「うわぁあああああああああ私の写真んんんんん!!!!!」

って大興奮しながら朝方に寝た。幸せな初日*…

*偶然にもイギリス行く時に借りているモバイルWiFiの会社から「今日はあなたが始めて弊社の商品を使った日です!」ってメールが来た。イギリス初日は、2017年の9月20日でした。タイムリーだなぁ。


投稿者: sakura_beta

生まれも育ちもずっと札幌、100%ピュアな札幌民。 2016年5月3日、突然イギリス人ミュージシャンのポール・ドレイパーさんを発見して、完全にハマり、ポールさんがツアーをするたびにイギリスまで見に行っています。 好きな食べ物はビールですが最近は1杯でも飲むと次の日に響きます。テレビは全然見ない。大体いつもひとりで行動します。ポールさん以外の音楽をほとんど聞かないので、洋楽の話をされても分かりません。 たまにイギリスに行くため、やむを得ず英語の勉強をしていますが、この間イギリス人に「Your English is so very terrible.」といわれました。soとveryって一緒に使ってもいいんですね!どうもありがとう。

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