[英語] 7ヶ月ぶりにEF Set Englishテストを受けてみた


Photo by Nick Morrison on Unsplash

海外でも英語力の証明として使えるような試験はとても高額で、 英語を仕事に役立てようとか、ましてや今更留学しよう、などとは微塵も考えていない私はなかなか受ける気になりません。私にとっての英語は、海外で好きなミュージシャンの追っかけをする、ただその必要に迫られてやむを得ず取り組んでいるもの。 TOEICや英検の試験はまだ良心的な価格ですが、2万円以上する英語の試験なんてとてもとても…そんなお金があったら遠征代にする!

でもひとりで英語に取り組んでいると、自分が今どこに居てどこに向っているのか分からなくなります。そういう意味ではテストっていいなぁとたまに思うのです。モチベーションの維持にもなるし。そこで見つけてきたのがインターネットで無料で受けられるEF Set Englishテストです。


EF Set Englishは、オンラインでリーディングとリスニングを無料で診断してくれるテストです。2020年1月現在では15分の簡易版と50分の正式版を受けられます。(去年はさらに長い2時間のものがあったように思うんですが、気のせいかな?) 私のように具体的な目標も無く英語を学んでいる人間にとっては、ぴったりのテストだと思います。

主催者は証明書を発行しており、また、他試験とEF Set Scoreの対応表も公表していて、「国際的に認められた英語力の証明」 が出来ると強調していますが、多分 EF Set Englishテストの結果を海外の大学や企業に持っていっても相手にされないと思いますので、その場合は諦めて、TOEFLなりIELTSなりをお金を払ってしっかり受けたほうが良いでしょう。


私のほうは某ミュージシャンの2019年3月のツアーが終わった時点で次のリリースやツアーの日程が全く発表になっていなかったため、完全に抜け殻のようになりつつあったのです。

これではイカン、次のツアーまで時間が空くという事はその間に英語の勉強をする時間がたっぷりあるということではないか、むしろこれは朗報…といつものように無茶苦茶な理屈で自らをポジティブ方向に納得させ、最初のEF Set Englishテストを受けたんだったと思います。記録によると2019年の5月27日。


これはLuke’s English Podcastを8~9ヶ月ぐらい聞いていた頃だったと思います。Luke先生が 何かの時に 「自分のPodcastをここまで45分以上寝ないで聞いてるんだとしたら、最低でもB1レベル以上はある」と言っていたので、B2の結果が出てまぁ妥当かなと。


で、2020年1月17日ですよ。

おお、進歩してるじゃん!


言語習得の過程では、特にB2(中級者の上)からC1(上級者の下)の間の学習期間を「intermediate plateau(中級者の停滞)」と呼んでいるそうです。つまり、初心者から中級者になる間は日々自分でも進歩が自覚できて楽しいのですが、中級者から上級者に至るには、自分で進歩が見えなくて心がくじけそうになる、辛くて長い「long and winding road」が待ち構えている、ということです。

外国語習得のコンサルタントで8ヶ国語がペラペラで知られる(?)PolyglotsのOlly Richardsさんは、 intermediate plateauを乗り越えるにはとにかく毎日その言語に触れ続けるしかない、という血も涙も無いご意見のようでしたが(笑)、多分そういうことなんでしょうね*。

*余談ですが、個人的に「簡単に〇〇が出来る〇〇」と「ネイティブは絶対使わない、日本人が間違えやすい〇〇」みたいな煽り文句のブツには一切触れないように、というかむしろ憎しみを持って近づかないように気をつけています。私は英語で話す時に文法や言い回しの間違いを恐れてるレベルじゃないわけです。予約したホテルにたどり着けるのか、次の町までちゃんと移動できるのか、私にとっては英語は生きるか死ぬかの問題なのです。机上で不安を煽るスットコドッコイは引っ込んでろ、といいたい(鼻息)。精神衛生上絶対良くない。


今回私は図書館にいる時にふと思い立って、iPhoneでテストを受けてみたのです。しかしiPhoneで試験はやはりお勧めしません。っていうか絶対止めたほうがいい。

EF Setのテストでは50分の試験のうち、前半25分がリーディング、後半25分がリスニングです。で、リスニングは課題の文章を最大2回まで聞けることになってるんですが、たまたま私のiPhoneやブラウザとの相性が悪かったのか、リスニングの全ての問題で課題を1回ずつしか聞けませんでした…。1回しか聞けないということを明確に自覚するのに2問ぐらい使ってしまったので、最初の2問は適当に答えることになってしまいました。だからリスニングは本当はもっと点数が取れるはず!(言い訳)


ペース配分も難しいですよね。リスニングが1回しか聞けなかったせいもありますが、50分のところ、多分40分もかからず終わってしまった。すぐ諦めて雰囲気で適当に答えないでもう少し考えなさい自分。(しかし集中力が50分も持たないという面もある)

でも絶対私、C2イケてる!リスニングのほうが得意だし!!!(根拠の無い自信)

外国人観光客に道を聞かれても未だにひとことも答えられませんけどね。

リスニングとリーディングだけの英語の試験なんて所詮はそんなもの…。ちなみにCFERが定義するC1のレベルは下記のとおりです。笑ってしまう。(笑えない)

1. 様々な種類の難解な長文を理解し、背後に込められた意味を認識できる。
2.表現の仕方に悩むことなく自分の考えをよどみなく流暢に表現できる。
3.社会的、学術的、職業上の目的に合った言葉を柔軟かつ効果的に使える。
4.文型や接続語を使いこなし、複雑なテーマに関して明確で精緻な文章を作ることができる。

いやいやいやいや、ミリも出来ないわ。


とはいえ、ひたすら毎日英語のPodcastを聞いて、暇さえあればDoctor Whoを日本語字幕で見ているだけ(勉強になってない)ですので、C1はそんなに悪い結果ではないかなと。大切なのは7ヶ月前よりちょっとでも前に進んでいること。最近ネイティブ向けのYoutubeやPodcastを視聴しても、軽い内容なら以前より内容がつかめるようになってきた実感はあります。

ただ、圧倒的に語彙力が足りてないので、本を読んだりちょっと混みいった話になると完全にお手上げ。でも単語帳作って暗記するみたいなことをするつもりは今のところありません。絶対に続かない自信がありすぎる…。

それに偉い言語学者の先生の話によると、リスニングが行き着くところまで行き着くと、 英語が自然に口から出てくるようになるそうなので(笑)自らを実験台にして、楽しいと思えることだけやっていきたいと思います。We’ll see…



投稿者: sakura_beta

生まれも育ちもずっと札幌、100%ピュアな札幌民。 2016年5月3日、突然イギリス人ミュージシャンのポール・ドレイパーさんを発見して、完全にハマり、ポールさんがツアーをするたびにイギリスまで見に行っています。 好きな食べ物はビールですが最近は1杯でも飲むと次の日に響きます。テレビは全然見ない。大体いつもひとりで行動します。ポールさん以外の音楽をほとんど聞かないので、洋楽の話をされても分かりません。 たまにイギリスに行くため、やむを得ず英語の勉強をしていますが、この間イギリス人に「Your English is so very terrible.」といわれました。soとveryって一緒に使ってもいいんですね!どうもありがとう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA